
ガバナンス
Governance
コーポレートガバナンスに
関する基本的な考え方
当社グループが持続的な成長と中長期的な企業価値の向上を実現し、多様なステークホルダーに対する責任を果たしていくための基盤としてコーポレートガバナンスを強化することは経営の最重要課題の一つであると認識し、コーポレートガバナンス体制の充実を図っております。
コーポレートガバナンス
体制図

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取締役会
議長 本橋 伸幸
2023年度開催回数:12回
2023年度出席率:99%社外比率
取締役会は、迅速かつ的確な経営判断ができるよう社外取締役3名を含む8名で構成し、毎月の定例取締役会のほか、必要に応じて臨時取締役会を開催しています。また、社外取締役の執行役員会への参加や情報交換会の開催等により、議題に関する情報を把握できる機会を増やしています。
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監査役会
議長 塚田 和弘
2023年度開催回数:6回
2023年度出席率:100%社外比率
監査役会は、社外監査役3名を含む4名で構成しており、監査役会が定めた監査の方針等に従い、取締役会・経営会議・執行役員会その他重要な会議に出席するほか、取締役等からその職務の執行状況を聴取し、重要な決裁書類等を閲覧するなどの監査を実施しています。また、適宜内部監査部門と連携し、適切な情報収集を行った上で監査を実施しています。
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指名・報酬諮問委員会
委員長 永島 義郎(社外)
2023年度開催回数:6回
2023年度出席率:100%社外比率
指名・報酬諮問委員会は社外取締役を委員長とし、社外取締役3名、社内取締役1名からなる4名で構成しています。取締役および執行役員の選任・解任(解職)、サクセッションプランの策定ならびに取締役の報酬等に関する手続きの公正性・透明性・客観性を担保し、コーポレートガバナンスのさらなる充実を図っています。
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執行役員
当社は、機動的な業務執行を確保するため、執行役員制度を導入しております。
この制度は株主の皆様の信認を得て、当社定款にも規定しているものであり、現在、7名の執行役員が業務執行部門の統括責任者を務め、中期経営計画の達成に向けて効率的かつ迅速な業務執行をしています。 -
会計監査人
当社の会計監査人は有限責任監査法人トーマツです。公正かつ独立的な立場から当社の会計監査を実施しています。
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内部監査
当社は、内部監査部門として監査部を設置し、監査部長を含む4名体制で業務執行から独立した立場で各事業部門の事業運営活動が法令、定款、社内規程ならびに会社の経営方針や事業計画に沿って行われているかを検証し、各事業部門に具体的な助言・勧告を行うことにより、会社の健全性の保持に努めています。
次世代経営者育成
当社は、経営の持続的発展に資する人材育成を経営の最重要課題の一つと位置付け、社長の後継者を育成するサクセッションプランと次世代の執行役員を育成する次世代リーダー育成プランを策定しています。この2つのプランは執行役員をつなぎ目として中長期にわたり経営者を育成するプラン構造となっています。
サクセッションプラン
将来の社長(最高経営責任者)候補を見極め、育成するために、社外取締役と代表取締役で構成するサクセッションプラン委員会(委員長:社外取締役)を設置しました。選考基準を充たした候補者に対して“経営者に必要な知識”、“経営者が備えるマインド”、“経営者が発揮する能力”の項目ごとに個人にあわせたカリキュラムで原則2年周期の開発プログラムを実施していきます。
サクセッションプラン委員会は、候補者の中から当社経営を担うに最もふさわしい人物を選定し、取締役会へ報告します。
取締役会は、指名・報酬諮問委員会への諮問を経て、次期最高経営責任者を内定します。

次世代リーダー育成プラン
将来の執行役員になり得る候補者を幅広い層から発掘・育成するため、シニア(事業部長・副事業部長)、ミドル(部長)、ジュニア(課長)の階層別に選抜プログラムを実施していきます。
取締役会の実効性評価
当社は、取締役会の実効性の向上およびコーポレート・ガバナンス強化のため、年に1度アンケート方式による書面調査を取締役および監査役に行った上、取締役会にて協議・検討を行うこととしています。
実施方法:アンケート方式 実施日:毎年3月 評価方法:各項目6段階評価
- 改善
- 取り組み方針に基づく
改善の実行
- 調査
- すべての取締役・
監査役に
アンケート
- 分析
- 調査アンケートを
評価し、分析
- 審議
- 取締役会で考察し、
取り組み方針を決定
2023年度実効性評価から
見える課題と対応

社外取締役の実効性を高めるための取り組み
社外取締役の実効性を高める取り組みとして、社外取締役と代表取締役との情報交換会や社外取締役と監査役会との情報交換会を実施しています。以前から実施している3か月に1度の執行役員会への参加や4月に開催する成長戦略会議への参加も継続して実施し、社外取締役が事業や市場への理解を深め、より適切な助言ができる環境づくりに努めています。
また、2023年5月にサステナビリティ委員会を設立し、サステナビリティに関する取り組みの推進を行ったほか、2024年6月には後継者育成計画を推進するサクセッションプラン委員会を設立しました。
コーポレートガバナンスの
変遷

2023年度実効性評価の分析
サステナビリティ委員会の設立や検討段階から説明・協議する議案の増加等の要因により、実効性評価の結果は全体的に改善傾向となりました。
また、社会・環境問題など非財務に関する取締役会での議論は未だ不十分であるといった意見やM&A実施に関連してグループガバナンスの一層の強化を図る必要がある旨の意見、指名・報酬およびサクセッションプランに関する進捗の適宜共有を求める意見があり、今後は各委員会との連携や適切な取締役会報告に努めていきます。

役員報酬
当社の役員報酬は、固定報酬としての基本報酬、業績連動報酬等としての賞与、非金銭報酬等としての株式報酬(譲渡制限付株式報酬)の三つにより構成していますが、社外取締役については、その職務に鑑み、基本報酬のみを支払うこととしています。
報酬決定のプロセス
取締役の報酬種類別割合については、上位の役位ほど業績連動報酬の比率が高まる構成としています。株主総会において承認された範囲内で、社内規程に基づき各取締役の基本報酬の額、各取締役の業績貢献度、役位に応じた賞与の配分および株式報酬の割当てを算定しています。
透明性をより高めるために、決定プロセスおよび取締役の個人別報酬等の決定は、独立社外取締役を議長とする指名・報酬諮問委員会の答申に従ったうえで、取締役会で決定しています。

1)基本報酬(金銭報酬)
当社の取締役の基本報酬は、役位に応じた月例の固定報酬とし、外部専門機関の客観的な報酬調査データ(業種・業態および売上高、時価総額、従業員数等)ならびに従業員給与の水準をも考慮しながら、総合的に勘案して決定するものとしています。
2)業績連動報酬(賞与)
当社の業績連動報酬等は、各事業年度の利益に基づき原資を決定し、賞与として毎年一定期日に支給しています。個人別の報酬額は、業績向上に対する意識を高めるため事業部門ごとに設定された業績指標を踏まえ算定された個人成績をもとに決定しています。ただし、部門業績評価ができない取締役は全社の指標を適用しています。
3)非金銭報酬(株式報酬)
当社の非金銭報酬等は、譲渡制限付株式報酬としています。当社は対象取締役との間で、譲渡制限付株式割当契約を締結し、対象取締役は一定の期間中は自由に株式を譲渡することができないものとしています。株式報酬は中期経営計画に定める指標の達成度に応じて解除する業績連動型譲渡制限付株式報酬と、対象取締役が譲渡制限期間中継続して当社の取締役の地位にあることを条件とする勤務条件型譲渡制限付株式報酬の二つから構成しています。当社が定める中期経営計画の指標が達成されなかった場合等、譲渡制限付株式割当契約に定める事由が生じた場合には当社が当該普通株式を無償で取得することとしています。
2023年度に係る報酬等の総額
役員区分 | 報酬等の総額 (百万円) |
報酬等の種類別の総額(百万円) | 対象となる役員 (人) |
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基本報酬 | 業績連動賞与 | 譲渡制限付株式報酬 | ||||
業績連動型 | 勤務条件型 | |||||
取締役 | 261 | 110 | 119 | 15 | 15 | 8 |
監査役 | 20 | 20 | - | - | - | 4 |
うち社外役員 | 32 | 32 | - | - | - | 5 |